土と自然素材を研究しながら地球のこと健康のこと空間のことを考えて住宅及び建築を創っています

自然素材について

日本の風土の中で育まれた木に代表される素材が少し見直されて来ています。
塩ビ製品全盛期の時代は建築の世界でも変わりつつあります。
戦後木を育てる林業家は、赤杉や桧等、高級化させた事、手間暇かけて育てた杉を仮設工事の足場板に多く使ったりすることで木材を消費者から遠ざけてしまった反省から、消費者と直接結びついた材料供給システムを考え、川上の林業家と川下の工務店・設計者・建築主とが、
手を結ぶ動きが各地で広まっています。
これは、建築物の建設にかかるエネルギーの軽減を計ることが地球温暖化防止の動きとも相まって、
私達建築に携わるものや、建築主が目に見える建材として注目しはじめているということだと思います。
このことは、木材に限らず自然系塗料や紙、土にもいえることではないでしょうか。
塩ビシートのいつまでたっても変わらない色や模様を求めるよりも、ムク材や自然系材料の経年変化を楽しむ余裕の持てる感覚を、これから私達は身につけていくべきではないでしょうか。
今私達を守り育ててくれている環境は、「祖先からの遺産ではなく、未来の子供たちからの借り物」
という言葉があります。含蓄の深い言葉だと思います。

　

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